クレリックシャツ5つの魅力と着こなしのコツ!シャツ屋が教えます。

Choya Blog 2024/03/29

「クレリックシャツ」とは、襟やカフスだけ白い生地で作ってあるシャツのこと。コーディネートが難しそうでなんとなく敬遠してる人もいるかもしれませんが、実はメリットがたくさん!ここではクレリックシャツの魅力と、着こなしのコツをお教えします。

  1. クレリックシャツとは?
  2. クレリックシャツの5つの魅力
    1. 1.華やかな印象になる
    2. 2.顔色がよく見える
    3. 3.ネクタイが合わせやすくなる
    4. 4.ネクタイなしでもさまになる
    5. 5.英国調でクラシックなイメージを演出できる
  3. クレリックシャツの注意すべき点
  4. クレリックシャツのコーディネートのポイント
    1. ブルーのクレリックシャツ
    2. ピンクのクレリックシャツ
    3. ストライプのクレリックシャツ
    4. ボタンダウンのクレリックシャツ
  5. まとめ

クレリックシャツとは?

「クレリックシャツ」の名前の由来は諸説ありますが、「クレリック=聖職者」を表し、白い立ち襟にローブを重ねた牧師の服装に似ていることから名づけられたともいわれています。ただ、この呼び方は日本独自のもので、海外では「ホワイトカラーシャツ」「カラーディファレントシャツ」「カラーセパレーテッドシャツ」と呼びます。

昔のヨーロッパは今よりも街に砂ぼこりが舞い、また水質の良い水が十分に調達できなかったため頻繁に洗濯することができず、「シャツの襟が白い」ということは裕福さやおしゃれさの証になるものでした。1850年頃、一番汚れたり傷みやすい襟部分を、いつでも取り外して白い襟に交換できるシャツが発明されます。

それが1900年代に入り、襟を縫い付けた形式へと変化。イギリスでは1920年代にクレリックのラウンドカラーが大流行したり、2005年にはチャールズ皇太子がフォーマルな場で着用したことにより、再び人気が出ました。

現在は襟とカフスの両方が白いものと、襟だけ白いものがありますが、どちらも「クレリック」と呼んでいます。

クレリックシャツの5つの魅力

1.華やかな印象になる

クレリックシャツは、襟元が白いことで少しフォーマルなイメージをプラスすることができます。身頃の柄と白部分のバランスがよく、スーツから見える襟元が華やかな印象になるのが特徴です。

2.顔色がよく見える

顔の下に反射率の高い白い襟が配置されることで「レフ板」※のような効果が生まれ、顔色が明るくなり、若々しくみえるのも魅力です。

※レフ板とは写真や動画の撮影の際に、光を反射させて対象物を明るく見せるための板状のもの。白や銀色のものが多い。

3.ネクタイが合わせやすくなる

普段「ちょっとコーディネートしずらい・・・」と思う強い柄のシャツとネクタイも、襟の白い部分が緩衝材となることで柄がぶつかりにくく、コーディネートしやすくなります。クレリックのシャツは、個性的な柄も受け止める懐の広いシャツなのです。

4.ネクタイなしでもさまになる

ネクタイをしないノーネクタイスタイルの時にも、クレリックのシャツは活躍します。ネクタイがない着こなしは、どうしても襟元が寂しく見えてしまうもの。そんな時クレリックシャツならば、襟やカフスの白い部分がアクセントになり、ネクタイの無い物足りなさを補います。

5.英国調でクラシックなイメージを演出できる

クレリックシャツは、イギリスで1920年代に大流行。チャールズ国王が皇太子時代にフォーマルな場で着用したことにより再び人気を博しました。クレリックシャツを着ることで、英国調スタイルの要素を取り入れることができ、クラシックなおしゃれを楽しむことができます。

クレリックシャツの注意すべき点

クレリックシャツは、一番汚れやすい襟部分が白いため、どうしても白シャツのように汚れが気になってしまいます。そのため白いシャツを扱うようなお手入れが必要になります。襟部分は丁寧に汚れを落として清潔感を保ち、長く着用できるように心がけましょう。

また、襟が白いことを「装飾的」と感じる人もいるかもしれません。お葬式や大切な商談など、装飾の必要がない場面では着用しないほうがよいでしょう。もちろん、通常のビジネスシーンで着用することには問題ありません。

クレリックシャツの着こなしのコツと、コーディネートのポイント

1.ブルーのクレリックシャツ

ブルーのクレリックシャツは、爽やかさがアップ!特にブルーの無地のクレリックシャツは、どんな色柄のネクタイも合わせやすいのでクレリック初心者さんにはおすすめです。好感度が高く、特にビジネスシーンで役に立つシャツと言えます。

2.ピンクのクレリックシャツ

ピンクのクレリックシャツは、さりげない華やかさがポイントです。ボルドーやパープルなど同系色のネクタイを合わせればより華やかになり、結婚式やちょっとした集まりにもおすすめ。ブラウンのネクタイを合わせれば温かみのあるビジネススタイルにぴったりです。

全面ピンクのシャツに比べて甘さ控えめのイメージになるので、普段ピンクのシャツが苦手な方にもおすすめしたい一枚です。

3.ストライプのクレリックシャツ

はっきりとしたストライプのクレリックシャツは、クラシック感がアップ!襟に白を挟むことで、シャツの柄とネクタイの柄がケンカせず、コーディネートしやすくなります。もちろん、無地のネクタイでもすっきりクラシカルで素敵です。

4.ボタンダウンのクレリックシャツ

ボタンダウンのクレリックシャツは、ネクタイをしない時の着こなしにおすすめです。クレリックの白い襟が、ネクタイのない襟元の寂しさをカバーします。夏のノータイスタイルや、ちょっとお洒落したいお出かけスタイルにもおすすめ。

まとめ

クレリックシャツは、華やかでクラシックなお洒落が楽しめるのと同時に、顔色が明るく若々しく見えたり、ネクタイのコーディネートがしやすかったりとメリットがたくさん!今まで食わず嫌いだった方も、ぜひ一度試してみてください。きっとコーディネートの幅が広がりますよ!